ストレス社会と言われる現代、家庭環境や仕事や学校、プライベートでの人間関係など、様々な場面が精神疾患の引き金となる場合があり、そんな精神疾患のなかでも特に強い不安感を主な症状とする「パニック障害」というものがあります。


パニック障害にかかると、ただ道を歩いている時や学校での授業中、電車に乗っている時などに何の前触れもなく突然、目まいや息切れ、激しい動悸が起こったり呼吸がしづらくなったりする「パニック発作」という急性の強い発作に襲われる症状が頻繁に現れ、


その恐怖から日々不安感が消えず、外に出たり人が大勢居る場所へ行くのが嫌になったり乗り物に乗るのが怖くなったりもするようです。


そんな症状に日々悩まされるなかで行動範囲を狭めていってしまう「広場恐怖症」という症状が併発する場合もあります。


発作が治まるのも唐突で、数分ほど症状が出ていた後にいつの間にか何も無かったように解放される場合が多いようです。


ただ、それが慢性化していくとパニック障害の患者本人にとっては「いつまた発作が起こるかわからない」という不安も日常化し、また発作中は実際に息が苦しくなったりするので死を意識するという方もいるようです。


しかしその症状については身体的に異常な点があるわけでもなく、本当に心臓が止まってしまう
ということはありません。

パニック障害は、薬が効きやすい病としても知られており、実際に薬物療法で症状が治まるようです。


その際、西洋医学に基づいた薬物を処方される場合と、漢方薬を処方される場合があります。


西洋薬は症状を抑えるという点で強い効果があるようですが副作用も強い場合があり、それに対し漢方薬は効果が実感できるまで時間がかかるようですが副作用は西洋薬に比べればほとんどない場合が多いようです。


漢方の考え方としては、一時的でも症状を抑えるというよりは体質そのものを改善していくという手法に基づいて実践しているので、そういった点で西洋医学とは違いがあります。


パニック障害は強い不安感に襲われる病気ですので、副作用の少ない漢方を使用するほうが患者にとっては安心、という点で漢方のほうを好む方もいるでしょう。



実際、漢方によってパニック障害を克服したケースも多いようです。